ダウン製品のメンテナンス方法
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ダウン製品を長くお使いいただくために
ダウンジャケットやダウンシュラフの洗濯は一見面倒な作業ですが、製品の性能と衛生状態を維持し、長持ちさせるためには不可欠です。
適切なお手入れを行うことで、どんな冒険にも最高のパフォーマンスと清潔な状態を保つことができます。
シーズンに一度、または汚れが目立ったり、ダウンが固まって見えたり、ロフトが低く見えてきたら、早めに洗濯することをおすすめします。
ここではRabのダウン製品をご自分で低温乾燥機能付きドラム式洗濯機を使って洗濯する方法と手順を解説します。
ダウンジャケットの家庭用洗濯機での洗濯方法
ダウンジャケットやベストの家庭用洗濯機でのクリーニング手順(解説)
- 洗濯機を使用する前に、洗濯槽の中がきれいになっているかどうか確認し、必要であればすすぎを行ってください。こうすることで生地やコーティングを傷める可能性のある残留洗剤や柔軟剤を取り除いておくことができます。
- まず洗濯前に衣類にキズや破れている個所がないかを確認し、問題がなければ衣類のポケットやジッパー、面ファスナーなどは洗濯中の破損を防ぐためすべて閉じておきます。その際、ジッパーの中には何も入っていないことも確認しておきましょう。
- さらにジャケット自体を裏返してください。こうすることでダウンを洗いやすくなり、ファスナーも保護することができます。
- 洗濯機で洗浄する前に、特に汚れが目立つ個所などは、事前にピンポイントで洗浄しておくと良いでしょう。
- 衣類を洗濯機に入れます。理想的には、1回の洗濯につき1着だけに限定するのがベストです。
- 洗濯に使用する洗剤は一般的な中性洗剤でも構いませんが、より効果的に洗浄するためには、ダウン専用の洗剤を使用することをおすすめします。
- ダウン製品は基本的には通常の洗濯コースで問題ありませんが、可能であれば冷水設定で長時間、デリケートコースで洗ってください。この方がよりダウンを効果的に洗浄できます。
- ダウンジャケットは可能な限りよくすすぎ、できる限り洗剤を残さないようにします。脱水もできる限り長めに、できるだけ多くの水分を除去するようにしましょう。
- すすぎが終わったら、続けて中温から低温の設定で乾燥機にかけてください。なお脱水後すぐに衣類を取り出す際、まだ水分を含んで重くなっている場合があります。強くこすると、中の仕切りが破れてしまう可能性がありますので、洗濯機から取り出す際は、バスタオルなどで包むなどして生地に無理な力が加わらないように取り扱いにご注意ください。
- 乾燥中は、20~30分ごとに衣類を乾燥機から取り出し、バッフルを叩いたり振ったりして慣らすことでダウンの偏りを取り除いてください。ダウンはジャケットの一部に溜まりやすいため、バッフル全体に沿って動かす必要があります。乾燥機の中に清潔なテニスボールや乾燥機用ボールをいくつか加えると、乾燥時間が短縮され、ロフトの肩よりも少なくなります。
- ジャケットが完全に乾くまでこれらの手順を繰り返します。衣類が大きいほど乾燥時間は長くなりますが、心配しないで、焦らず丁寧に乾かしていきましょう。ジャケットがふっくらしてきたら、乾燥機から衣類を取り出します。
- 終わったら、数日間風に当てて落ち着かせてから使用してください。
より上手なケアのために:
- 縦型洗濯機をお使いの場合は、ジャケットを保護するためにメッシュバッグに入れてください。
- ダウンジャケットを長持ちさせるには、圧縮せずに涼しく乾燥した場所に保管してください。
- ダウンジャケットのロフトが落ちたり、ダウンが固まってしまっているように感じる場合は、乾燥が不十分な場合が多いです。もう一度洗濯し、タンブル乾燥する前に、バッフルを軽くつまんで固まったダウンをほぐし、バッフルに均等に詰めましょう。ダウンは濡れると特に脆くなるので、できるだけ優しく行うようにしてください。
ダウン製スリーピングバッグ(寝袋)の洗濯方法
ダウン寝袋をクリーニングするための手順(解説)
- 洗濯の前に、洗濯槽内がきれいになっていることを確認してください。必要であれば洗濯槽のすすぎを行い、寝袋の生地やコーティングなどを傷める可能性のある残留洗剤や柔軟剤を除去します。
- まず洗濯前に衣類にキズや破れている個所がないかを確認し、問題がなければ寝袋のジッパーをすべて閉じた上で、寝袋を裏返しにしましょう。こうすることで、寝袋の外側のシェルを保護し、ダウンをしっかり洗うことができます。
- 寝袋を洗濯機に入れます。このとき1回の洗濯で洗うのは1つだけにしましょう。
- 洗濯に使用する洗剤は一般的な中性洗剤でも構いませんが、より効果的に洗浄するためには、ダウン専用の洗剤を使用することをおすすめします。なお柔軟剤は羽毛を膜で覆ってしまい、寝袋が熱を閉じ込めにくくなるため、使用を避けてください。
- 生地や羽毛を傷めないように、ダウン寝袋はデリケートコースで洗ってください。
- できる限りすすぎ回数を多く、時間は長くしましょう。寝袋に残った洗剤を取り除くのに役立ちます。 脱水回数と時間も多くし、水分を可能な限り取り除きます。
- 脱水が完了したら、寝袋を低温設定で乾燥機にかけてください。
- 乾燥中は、20~30分ごとに寝袋を乾燥機から取り出し、軽く振ったり叩いたりしてバッフル中のダウンの偏りを取り除いてください。ダウンはバッフルの一部に溜まりやすいため、バッフル全体に沿って動かす必要があります。乾燥機の中に清潔なテニスボールや乾燥機用ボールをいくつか加えると、乾燥時間が短縮され、ロフトの肩よりも少なくなります。
- 完全に乾燥したら、寝袋を乾燥機から取り出し、清潔で乾燥した場所に保管して良好な状態を保ちましょう。
より上手なケアのために:
- タンブル乾燥機で寝袋を乾かすには、ボリュームにもよりますが、概ね2~4時間かかります。
- ダウン寝袋を保管する際は、圧縮せずに保管してください。付属の収納袋を使用し、涼しく乾燥した場所に保管してください。
- 寝袋は少なくとも年に1回は洗うようにしましょう。頻繁に使用する場合は、よりこまめに洗ってください。
- 合成繊維の寝袋の洗濯はダウンに比べれば簡単です。洗濯表示で詳しい手順をご確認ください。ただし、合成繊維の場合は、寝袋を裏返しにし冷水で優しく洗うのが一般的で、ドライクリーニングやアイロンがけは絶対に避けてください。